転職回数が他の人より多いと不安になり、悪いと分かっていても「ごまかしたい」気持ちになってしまうこともありますよね。
しかし、結論を言うと転職回数はごまかしてもいつかバレます。
安易な気持ちから嘘を付き、企業にバレたときの方がもっと恐ろしい状況になりかねません。
- 転職回数をごまかしてもバレる理由
- ごまかした場合のリスク
- 転職回数が多くてもアピールするコツ
本記事では転職回数をごまかしてもバレる理由と、ごまかすことなく転職できる大切な5つの視点について解説しています。
転職回数が多くてごまかしたいと悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。
嘘は自分自身を苦しめるだけです。
等身大のあなたをアピールしましょう。
転職回数はごまかしてもバレない?バレる4つの理由
転職回数はごまかしてもいつかバレる可能性があり、バレたときのリスクを考えるとおすすめできません。
バレてしまう4つの理由について解説していきます。
①転職回数は社会保険や事務手続きでバレる
転職回数は入社後の社会保険や事務手続きでバレてしまう可能性があります。
- 雇用保険の手続き
- 源泉徴収
- 年金関連
通常、入社時に会社は、社会保険や雇用保険の手続きは必ず行います。
企業はただ手続きするだけなので、通常であれば過去の職歴までチェックはしません。
しかし手続きの際に不備があった場合や不自然な点があれば、職歴や前職について確認せざるを得ないですよね。
②源泉徴収票でバレる
会社が源泉徴収票を確認した時にバレてしまう可能性が高くなります。
通常転職をした場合は、会社に年末調整のため源泉徴収票を提出しないといけません。
通常、源泉徴収票は、退職した会社から退職時に発行されるもの。
源泉徴収票には、前職場名や給料など細かく記載されています。
- 源泉徴収票を無くした
- 前の会社からもらってない
など嘘をついても怪しまれるだけです。
無くした場合も、前の会社から再発行して貰うように言われるでしょう。
③職務経歴書の書き方でバレる
原則、職務経歴書に全ての職歴を記載しないといけません。
詳しく記載していくため空白期間があったり、少しでも経歴書に怪しい部分があれば採用者は不信感を抱くでしょう。
例えば以下のように、いつどこの会社入社して退職したのか記載していきます。
令和2年4月 〇〇会社に入社 〇〇部署に配属
令和3年3月 一身上の都合で退職
令和3年5月 〇〇会社に入社 〇〇支社で勤務
転職の採用面接官は、多くの転職者を相手にしていますので職務経歴書に少しでも怪しい部分があれば、これは嘘かもしれないと見抜かれてしまいます。
「この期間について聞きたいのですが」と聞かれて、ボロが出てしまう可能性もあるでしょう。
しどろもどろになったり、職務経歴書と違うことを言っていとなれば怪しまれるのは当然です。
④入社後のスキル不足でバレる
転職回数をごまかして入社できたとしても、明らかな経験不足を指摘されてしまうかもしれません。
転職は新卒とは違い、即戦力や社会経験、対応力など求められます。
入社して新しい環境だったとしても、柔軟に対応する力も見られているでしょう。
仮に転職回数はごまかせても、自分のスキル不足まではごまかしきれません。
会社に迷惑をかけないためにも「ごまかす」のはやめましょう。
転職回数はごまかさない!転職回数に含まれないケースもある
転職回数をごまかしたり、嘘をつくことは経歴詐称に当たる可能性もあり、おすすめはできません。
しかし、場合によっては転職回数に含まれないケースもありますので解説していきます。
※ごまかせると言えど信用問題に関わりますので十分に注意してください。
①超短期間で辞めた場合
短期間で退職した場合は、その会社に在籍したことがバレてしまう可能性は低くなります。
例えば、入社して2週間以内に辞めた場合や、バックレた場合です。
ですが「社会保険」に加入していた場合はバレますので注意してください。
②給料も受け取らず辞めた場合
入社して数日間在籍して退職した場合、給料を受け取らないで退職することもあるでしょう。
このような場合、そもそも履歴書にその事実を書く必要がないとも言えます。
③バイトやフリーター期間
バイトやフリーター場合は、転職回数には含まれません。
学生時代からのバイトを含めると、さまざまなバイトを経験した人も多いでしょう。
それを含めてしまうと、転職回数はとんでもないことになってしまいます。
バイトの職歴は基本的に書かなくてOKです。
ただ、転職先に関連するような専門的なバイト経験がある人は、アピールポイントになりますので追加しましょう。
④派遣社員の場合
ややこしいのが派遣社員です。
派遣社員の人は、派遣登録している大元の会社が変わった場合に転職1回とカウントするケースが多いです。
ずっと同じ派遣会社に所属し、勤務先があちこち変わっても転職とはなりません。
転職回数の例
最初にA商社で勤務→その後B会社で契約社員→C派遣会社に登録
上記のような場合、これまでの転職回数は2回ということになります。
派遣社員の方は、転職回数が少なくる可能性が高いので見直してみましょう。
転職回数をごまかした場合のリスク
転職回数をごまかした場合にどんなリスクが想定されるのか、ここでは3つ紹介します。
- 履歴書の虚偽でクビになる
- 経歴詐称で訴えられる場合も
- 社会的信頼をなくす
①履歴書の虚偽でクビになる
履歴書における経歴詐称の内容によっては解雇となる場合があります。
経歴詐称の中には軽い嘘から違法性の高い重大なものまで様々です。
したがって単純な指標で解雇の可否を判断する事は出来ません。
経歴詐称を理由に懲戒解雇が可能になる一つの基準として「重要な経歴」を詐称したかです。
学歴、職歴、犯罪歴がここでは重要な経歴にあたります。
②経歴詐称で訴えられる場合も
学歴や職歴などの経歴詐称は内容によっては罪にあたることも。
卒業証明書や免許証などを偽装した場合、又は弁護士などの高度な資格を偽造して報酬を受けた場合等、刑事責任を問われる可能性はあります。
そして、経歴詐称によって企業に不利益が生じたといった場合にも罪に問われる可能性も出てきますのでやめましょう。
③信頼をなくす
職歴詐称はれっきとした嘘なので、あなたの信用はなくなります。
経歴詐称になった場合、社内でも噂は広がりますし周囲からの視線も厳しくなるでしょう。
職場で一度失った信頼を取り戻すのは大変です。
あなたの大切な物も失う可能性もあるため、ごまかしはおすすめできません。
転職回数はごまかさない!少なく書くより大切な5つの視点
転職回数を少なく書くことよりも大切な5つの視点があります。
- 専門的なスキルを持っている
- 企業にマッチしている人材である
- 転職理由が明確である
- 一貫した内容の転職の場合
- 多いからこその経験や強みをアピールしている
最近は、採用側も転職回数に先入観を持たずに選考する企業も増えてます。
転職回数が多くても、あなたのスキルや経験を必要としている企業であれば転職できる可能性は高まるでしょう。
少なく書くより大切な5つの視点について解説していきます。
専門的なスキルを持っている
専門的なスキルがあればその知識と経験をウリに、自分は「〇〇のスペシャリスト」というトーンで打ち出しましょう。
そうすることで採用に至る確率はグーンと上がります。
採用側は企業に対してどんな貢献をしてくれるのか知りたいので、専門分野の業務内容(できること)と仕事へのスタンス(取り組み方)を分かりやすくすることも大切です。
転職に大事なのは「肩書き」よりも「実務経験」。
有名企業でもスキルが微妙な人と
有名企業じゃなくてもスキルが高い人と
採用される可能性が高いのは後者。「何をやってたか」「何ができるか」をアピールできれば、良い転職は十分に可能。
低スぺ元ブラックのわいが保障する。
— Taishi@84日でブラックからホワイト転職成功の元精神病み20代 (@usohontodayo) April 16, 2022
企業にマッチしている人材
求職者がその企業に対してマッチできているかどうかは非常に大事です。
その企業とマッチするには、企業が大事にしている価値観や風土をよく知ることが大事です。
企業面接は、自分がいかに会社がほしい人材にマッチしてて、会社が望む結果が出せる人間かをアピールするゲームやと思ってる
残機は企業の数だけある pic.twitter.com/szSQHM0XOW
— Taishi@84日でブラックからホワイト転職成功の元精神病み20代 (@usohontodayo) April 23, 2022
転職理由が明確である
転職回数が多くても、転職理由が明確で妥当ならば気にならないという企業は多いです。
もし、転職理由を聞かれたときは転職回数に関係なく理由を明確に答えることで「転職回数が多い」というネガティブな印象を変えることができます。
一貫した内容の転職の場合
これまでの職歴に一貫性があることを必ず伝えましょう。
一貫性というのは同じ業界もしくは職務を経験していることです。
同じ業界を複数回経験していることは、「即戦力」になりますので面接でもアピールすることができます。
多いからこその経験や強みをアピールしている
転職回数が多い人は「経験が豊富」と捉えポジティブに考えてみましょう。
特に同業種での転職を繰り返していれば、異なった方法での作業を複数回経験しているので、一社で経験するよりも多くのものを吸収しているでしょう。
社風や業務が違う中、複数の企業で働くにはある程度の適応力が必要です。
知らない上司や同僚と関係を築き上げることで、コミュニケーション力も鍛えられます。
転職が多いということは、何物にも変えがたい経験となっているため弱みではなく強みにしましょう。
まとめ
転職回数が多いことは決してマイナスではなくむしろプラスになる可能性が大いにあります。
ですが、嘘をついてはいけません。
嘘をつくことでせっかくの転職できるチャンスを失います。
転職回数が多くて、自分に自信がな人は転職エージェントに頼るのも有効的です。