り50代で無職になってしまうと、就職活動をしたくても何から手を付ければよいのか分からず不安になりますよね。
早く再就職しなければという焦りや、再就職できない最悪の未来を想像して絶望する人も多いはずです。
結論、50代無職でも充分に再就職の希望はあります。
インターネットで情報を探すとネガティブな内容に目が留まりがちですが、悲観的になる必要はありません。
この記事では、50代の無職におすすめの業界と、仕事を見つける方法をご紹介しています。
実情を把握すれば前向きに再就職活動を進めることができるようになります。
本記事を参考に、50代に合った仕事探しの方法をつかんでください。
50代の無職でも絶望的じゃない理由
50代無職でも絶望する必要はない、根拠となる3つの理由を解説します。
- 働き手不足の業界がある
- 深刻な日本の2025年問題
- 若年層にない豊富な経験がカギ
中高年の再就職は厳しいと思われがちですが、あなたが思っている以上に希望があります。
ぜひ参考にしてください。
2025年問題で働き手不足の業界が増えている
日本は人生100年時代。
50代は、まだ働ける人材として重宝されています。
なぜなら、2025年問題によりあらゆる業界で人材不足になることが予測されるためです。
結果、労働人口が減少するため日本社会は働き手不足が加速することになります。
高齢化による労働人口の減少とは、裏を返せば要介護人口の割合が増えるということ。
人口比率より介護業界は明らかに人材不足ですし、関連する施設を整備する建築・土木・物流業界なども人材難になります。
よって、これらの業界においては、今50代無職であっても十分再就職が期待できるわけです。
要因 | 問題 | |
介護分野 | ・要介護となる人が増える | 介護する側の人員不足 |
物流業界 | ・ドライバーの高齢化と若年層減少
・ネットショップの利用者が増加 |
ドライバーの不足 |
建築・土木分野 | ・建設業界で働く若年層が減少
・国のインフラ設備老朽化 ・介護関連施設や住宅改修増加 |
働き手の不足 |
対策として多くの企業が「潜在労働力層」の活用を考えており、中高年向けの求人が増えている状況です。
これまでの人生経験から何かしら仕事を探せる
これまでの仕事や生活での経験が、あたらしい仕事を見つける重要なポイントになります。
ここでは、私が以前転職アドバイザーの方に教えてもらった「人生経験の棚卸し方法」をご紹介します。
「自分を活かせる仕事は何か?」を考えるとき、棚卸しで分かる自分の特徴を基準にして逆算で考えることでスムーズになります。
私はこの作業に2日ほどかかりましたが、経験が多い方はより時間がかかるでしょう。
- 時期・年齢
- 取り組み・仕事概要
- 取り組み・仕事内容・成果詳細
- やるき度合い(10段階)
- やる気度合いの理由
- 集団の中での役割
- 身に付いた力
※出来れば小学校から。難しければ高校からでもOK。高校・大学以降に重点をおいて書き出す。
完成後に見直してみると、ネガティブだと思っていた自分の特徴を活かせる仕事があり、それがどんな仕事・作業なのかはっきりしてきます。
得られた情報を基に自分の特徴を活かせる仕事という切り口で求人を見ると、自分に合った求人を見つけやすくなります。
絶望からの復活!無職50代でも就職できるおすすめ業界
50代無職からでも就職できる4つのおすすめ業界をご紹介します。
- 介護業界
- 運送業界
- 建設業界
- 土木業界
各業界の特徴を解説しております。
自分が従事したらどんな働き方ができるか、前向きに想像してみてください。
①介護業界
50代の無職なら、まず介護業界がおすすめです。
現在の介護業界で働く人の年齢構成を見ると、下記のようになっています。
年代 | 割合 |
---|---|
30歳未満 | 10.4% |
30代 | 18.4% |
40代 | 24.2% |
50代 | 21.8% |
60代 | 15.9% |
70歳以上 | 4.5% |
介護業界で働く50代の割合は、トップの40代に続く21.8%を占めています。
また、介護業界は慢性的に人手不足であり、デイサービスの送迎や事務は資格なしでもできるため、これといったスキルがなくても狙いやすいのがポイント。
また、家庭や子育ての負担が軽くなってきて比較的時間の制約が少ない場合、パートタイムやフルタイムなど働き方の融通が利きやすいのもメリットになります。
50代で無職なら一度、介護業界を検討してみましょう。
「50代の無職だけど、人と接することが好きだから介護業界で仕事を探したい」と考えていませんか?
介護業界は慢性的な人手不足のため、50代無職でも充分に可能性があります。
といっても、ただ仕事が見つかればいいわけではありませんよね。
条件的にも満足度的にもあなたが納得できる仕事を探すなら、下記サービスを要チェック!
介護業界への理解を深められる情報もりだくさん
▶かいごgarden
②運送業界
運送業界も、50代の無職におすすめな業界の1つです。
ネットショッピングや食材宅配サービスの普及によりドライバーの需要は高まっているため、50代の無職でも充分に可能性があります。
特にトラック業界では、働く人材のうちおよそ半数が40歳~54歳という結果に。
引用:国土交通省
50歳~59歳の割合を見ると、働き盛りの30歳~39歳とほとんど変わらないのもわかります。
運転免許を持っていて、普段からも運転する方であれば、すでに道路交通法やルールを把握しており知識と経験が活かして働けます。
運送業界は、コロナ禍では「エッセンシャルワーカー」として責任ある仕事なので、50代の無職でも狙いやすくやりがいを感じやすい職業となっています。
③建設業界
50代無職からの転職では、建設業界もおすすめです。
リクナビNEXTにて、建設業界×50代でリサーチしたところ、全国で1,478件もの求人がありました。
※2023年6月時点
慢性的な人手不足により未経験でも可能性があるのと、現場系の力作業が多く給料も比較的に安定しています。
今は資格がなくてもOKな求人も多いので、まず現場で経験を積みながら2級建築施工管理技士の取得から目指していくのがセカンドキャリアへの近道です。
気を付けたいのが、建築業界は体が資本の力仕事で体に自信がない人には向いていないところです。
逆に、体に自信がある方は、ぜひ今後のキャリアの突破口として建築業界を視野に入れてみましょう。
④土木業界
建設業界と同様、土木業界も50代におすすめです。
国や地方自治体が主導で老朽化したインフラ環境を改修したり地方都市化対策などを行っており、将来性のある業界でもあります。
一方、土木業界の仕事は「体力仕事で大変」「休日出勤がある」「労働対費用が合っていない」…というイメージが先行して若者が定着しにくく、人手不足が絶えないのが事実です。
しかし、土木業界はある程度の人生経験を積んでから転職してくる人も少なくないのだとか。
正直言って50歳を過ぎて土木や舗装の仕事に転職する人は全体的にみると少ないですが、
私自身、過去に一緒に働いた職人さんの中には50代から業界に入って、僕と知り合った頃には60代後半でバリバリの職人として働いている人もいました。
引用:ふわっと工房
働き方さえ合えば、働く経験を積んできた50代にも充分に可能性のある業界といえます。
50代無職から再就職を目指し仕事を見つける方法
50代で仕事がない状態から再就職を目指す為には、6つのポイントに注意してください。
- 今の課題や状況を認識する
- 自分の強みと弱みを把握する
- 優先順位を基に仕事を選ぶ
- 年収が下がることを受け入れる
- 選考落ちは数ある選択肢の1つ
- 条件に合った就職サイトを使う
大切なのは人と比べる事ではなく、自分に合っている条件を受け入れる柔軟な考えを持つこと。
あなたに合った方法で前向きに取り組めば、50代の再就職は実現可能です。
しっかり現実と向き合う
自分の今の状況を冷静に、客観的に考えます。
感情的に偏りがないことで、自己成長や次に進むための現実的な目標を設定できます。
- ネガティブな考えは避ける
- 価値観を振り返る
- 過去の経験や信念を振り返る
- 周囲のサポートを活用する
- リラックスする時間を設ける
過去の出来事や今の状況を否定したり自分はダメな人間だというネガティブな考えは避けましょう。
過去の経験や昔から変わらない価値観などを整理し自分を深く理解できると、現実を受け入れ対処する方法が明確になります。
どうしてもマイナスの考えばかり浮かんで否定的な気持ちになる場合は、家族や友人、就職サポートを活用するのも重要です。
他人と話すうちに考えが整理でき、新たな視点で現実に対応する方法が見つかる場合もあります。
現実と向き合うことで、前向きな気持ちになるキッカケとなります。
スキルの棚卸しをし適性を把握する
スキルの棚卸しと適性を知ることは、これからのキャリアプランや仕事選びの基礎となる重要な作業です。
この作業により、「リストアップしたスキルと興味が一致している=その分野での適性度が高い」と判断できます。
- 職務経験
- 学歴
- 部活動歴
- 恋愛
- 趣味
- 特技
リストアップしたスキルを第三者目線で冷静に評価します。
スキルの自信度や得意・不得意について、過去の経験や実績、他人からのフィードバック、本やネットの情報を基に数値化していきます。
この作業により、強化すべき分野や新たに習得するべきスキルも分かるのでリスキリング(Reskilling)にも繋がる場合もあります。
あなたの「ポータブルスキル」が何なのかを、多角度から分析し仕事探しに役立てましょう。
\中途採用をサポート/
仕事を選びすぎない
多くの仕事を選びすぎると、機会損失のリスクがあります。
- 時間と労力を浪費する
- 決断できなくなる
- 選んだ仕事に満足できない
悩み続けて行動に移せないと結果がでなくなり、時間や労力が無駄になってしまいます。
決まらないと不安や心配が増し、ようやく選んだ仕事も「もっと良い選択肢があるかもしれない」と感じ満足感が低くなる場合があります。
大事なのは、スキルの棚卸しで自分に合った仕事にターゲットを絞り、行動に移していくこと。
もし悩んでしまったら、キャリアカウンセラーなどプロに相談しアドバイスをもらいましょう。
年収の高望みはしない
50代の転職でもっとも受け入れ難いポイントではありますが、以前より収入が下がることに納得できないからと、現状と合わない年収を求め続けるのはよくありません。
厳しい言い方になりますが、無職50代は、年収の高望みはしないで妥協も必要です。
- 求職活動が進まなくなる
- 適職を見落とす可能性がある
- 他の条件が疎かになる
50代でも、仕事を探せますが20代30代の働き盛りとは求められることも違います。
自分の市場価値と理想としている年収額が合わないこともありますが、その中でも条件が良く自分にできそうな仕事に応募していきましょう。
年収が低くても、無職時代と比べれば安心感は全然違います。
現実的な目標を設定し、これまでのスキルや経験を活かせる仕事や、福利厚生がある仕事を選びもいいですね。
書類選考落ちしてもいちいち気にしない
50代の求職活動で書類先行落ちはよくあることなので、気にせず前向きな姿勢を保ちましょう。
30~40代以降は書類通過率が下がってくるため、50代はもっと通過が厳しくなります。
一般的に、書類選考の通過率は30~50%ほどですが、50代は年齢の壁が原因で落とされてしまう人も少なくありません。
しかし、いちいち落ち込まないようにしてください。
あなたの頑張りやスキル云々ではなく、年齢が原因で落とされてしまっているからです。
50代で書類選考に通過するためには、50代の就職を支援してくれるサービスに頼り、サポートしてもらいながら就職活動を行いましょう。
書類選考落ちのたびに心を折っていては前に進めませんので、時に当たって砕けろ精神も必要です。
50代の就職専門サービスを利用する
50代の再就職におすすめしたい、2つの就職専門サービスをご紹介します。
専門サービスでは、個人で対応しきれない部分をサポートしてくれます。
- 求人情報が豊富
- 年齢・条件に合わせた提案が可能
- 書類・面接対策に有効
中高年の仕事探しに特化して多くの情報を集め分析しているので、あなたに合った対策を提案してもらえます。
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就職活動に不安を感じるのは、情報が足りないことが原因です。
複数の転職エージェントを利用し多くの情報を得るのが成功のカギになるので、まずは登録して情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
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シニアジョブエージェントは、50代~70代の転職や就職を支援する転職エージェントです。
大手転職エージェントだとどうしても、年代の幅が広く20代~40代向けの求人がメインです。そのため、登録しても紹介できる求人がないと断られことも珍しくありません。
しかし、シニアジョブエージェントであれば紹介している求人は、50代以上に特化しているため、50代からの再就職に不安を抱えている人にピッタリの転職エージェントです。
未経験、資格不問の求人もあるため、スキルに自信がない方でも仕事が見つかり、安心して就職活動を進められますよ。
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まとめ
今回は、50代無職で再就職に絶望を感じている人に向けて、向いている業界と仕事を見つける方法を解説しました。
- 50代の就職は絶望じゃない
- スキルの棚卸で適性が分かる
- 50代は介護や建設業界が狙い目
- 50代の転職はスキルの棚卸が大事
- 50代向けの就職サイトを使おう
人手不足の業界も多く、これまで様々な経験をし知識を得てきた50代の方を求めている業界や会社はたくさんあります。
これまでの人生を振り返りスキルの棚卸しすれば向いている仕事を見つけることができますので、諦めずに少しずつ準備を進めていきましょう!