上司にいつもかばわれる仕事ができない人に「なんで?」と思わずにはいられない。
何か理由があるなら仕方ないけど、特別扱いされているだけならずるい気がする。
この記事では、仕事ができない人をかばう上司の事情や心理について解説しています。
- 部下をかばう上司の事情
- 部下をかばう上司の心理
- かばうのが気になる時の対処法
上司がなぜ「仕事のできない人をかばうのか」考えが理解できれば不信感がなくなるかもしれません。
もやもやした気持ちを解消するため、ぜひこの記事を参考にしてください。
仕事ができない人をかばう上司の事情とは?
仕事ができない人をかばう上司の事情が気になるでしょう。
考えられる主な事情は以下の通りです。
- 企業風土だから
- 仕事ができない部下を育てるのも上司の仕事だから
- 仕事ができない部下を部下に押し付けるのが忍びないから
- 自分がかばった方が仕事もうまく回るから
- かばう特別な理由があるから
そもそも会社自体が人材を大切にする気風であり、上司がそれに従っている場合があります。
実力のある上司は「仕事のできない人を自分で面倒を見ながら」仕事をこなせる自信があります。
また、その仕事ができない人がなんらかの「ハンディキャップ」を持っている人でその配慮からの対応かもしれないのです。
企業風土だから
会社の方針としてあまり厳しくせず、問題が起きなければいいと考えている場合があります。
この場合は上司の問題ではなく「企業自体の体質」と言えるでしょう。
しかし、なぜか、仕事できないと定評ある人でも、某M社出身だとずるずると居座れる弊社。長時間残業も年功序列も某メガ企業の子会社で、この文化では日本も衰退するなと思うし、昨日もそういう話で盛り上がった、不思議と、某社出身者は有能で生産性高い人も仕事できない人をかばう謎
— まじょ (@level30fu) September 16, 2016
こちらの口コミは少し極端かもしれませんが親会社、関連会社との影響もあり、仕事ができなくても許される環境のようです。
自分もミスをした場合に大きく叩かれませんが、周りのミスも責めることはできません。
人事評価の面では少し物足りない職場のようです。
仕事ができない部下を育てるのも上司の仕事だから
仕事ができない人であっても見下さず、育てるのが仕事だと自負している上司。
部下から見れば、仕事のできない人をかばってばかりで物足りなく感じるかもしれません。
社員に注意していること。他人の給料なんて気にしない。陰口言わない。他人についてのLINEしない。仕事のできない人を見下さずに育てる人になれるように。
— 中村一之@IT×寿司屋の二刀流 (@CXOBANK) April 12, 2022
僕の変なところはどれだけ仕事できない人でも何とかなるんじゃないかと成長を信じることができること
信じて育てると結構成長してくれる
成長できなくとも清々しい気持ちでいられる— スケさん🍀社会福祉士 (@sukesukekaigo) November 11, 2022
引用:twitter
しかし、この口コミのようにいつか成長してくれることを願ってゆっくりと見守ってくれているのです。
仕事のできるできないに関わらず公平に見てもらえているのかもしれません。
上司の教育方針として、あえて人前ではしからないようにしている場合もあります。
上司として、仕事ができない遅い部下にかける言葉をしっかり選んで指導しているはずです。
仕事ができない部下を部下に押し付けるのが忍びないから
仕事ができない部下を自分の部下に押し付けるのが申し訳ないので、自分で教育にあたる上司もいます。
部下の無能は上司の無能って考え方はすごく好きで、自分が教えた新人がいつまでたって仕事ができない場合は、自分の教育の仕方に問題があると考えたほうがお互いに成長できると思う。プロイセン時代の軍隊ではないけれど、個人の資質に頼らずに一定の力量まで引き上げる事が教育なのだと思う。
— 宇城はやひろ (@hayhironau) June 19, 2018
優秀すぎる部下を適材適所の高度な業務と本来できるであろうクオリティに導くことができない焦り
若者の1年の価値は相応に高い。
能力を最大限上げていくことができる環境を提供するのも上司の仕事の1つのはずなので、結論ただの私の怠慢であり申し訳ない。。— RyuichiroKodani@HRtech経営企画 (@kodani1220) June 24, 2020
引用:twitter
自分の部下だからこそ「平均的な水準まで能力を上げてやりたい」と思い、部下が成長できないのは自分の責任と考えているようです。
仕事のできない人に対しての不満も「自分から伝えるよ」と引き受けられてしまうと本当に注意してくれているのか気になります。
しかし、この上司には仕事のできない部下を部下に任せっぱなしにせず、自分で引き受ける気持ちがあるのです。
自分がかばった方が仕事もうまく回るから
実力のある上司は仕事のできない人を自分でかばって仕事をする方が「他に預けるよりうまく回る」と考えています。
部下に任せて共倒れになられるより仕事のできない人を自分が引き受け、他の人の仕事効率をアップさせたいと考えています。
上司がやるべき仕事は、部下に「ほうれんそうが大事だぞ」と言うことではなく、「部下がほうれんそうしやすい環境を作ること」ですよ。部下が自分からほうれんそうしてきてくれる環境作り「おひたし(怒らない・否定しない・助ける・指示する)」こそ、上司がやるべき1番大切な仕事です。
— かしま┃ヘルシーな働き方 (@kashima_hr) February 1, 2022
引用:twitter
部下に求めすぎる上司ではなく、口コミのような環境づくりを目指し、仕事のできない人を自分の近くにおくのかもしれません。
これを「えこひいき」のように勘違いされているのなら大変残念な状態です。
かばう特別な理由があるから
仕事のできない人を上司がかばう場合は何か特別な事情があるからかもしれません。
例えばその「仕事ができない人」が実は身体や精神になんらかのハンディキャップを抱えている可能性があるからです。
周りに事情を伏せて、会社の判断から上司に一任され面倒を見ている場合もあるのです。
「個人的なお気に入り」といった例もなくはないのですが、仕事が平等に評価されている場合はあまり詮索しない方が良いかもしれません。
仕事ができない人をかばう上司の5つの心理
仕事ができない人をかばう上司はどのような考えを持っているのでしょうか?
上司の心理として考えられるのは以下の5つです。
- 上司のお気に入りだから
- 自分の評価を守るため
- 部下のメンツを守るため
- 八方美人な性格だから
- かばうことに対して特に何も考えていないから
自分のことしか考えていない上司なら、お気に入りの人は仕事ができなくても怒らない。
部下が成長していないと自分の評価が下がるため、あえてミスも見て見ぬふりをし、かばっている。
「誰にでもいい顔をしたがる」「正直何も考えていない」というのもかなり問題かもしれません。
しかし「仕事ができない部下にも部下の面子があるからそれを守ろうとしてくれている」のは理解できるのでは無いでしょうか。
上司のお気に入りだから
気の合う部下にはどうしても評価が甘くなってしまう傾向があります。
仕事ができなくても上司と気が合い普段から仲良くしていると仕事で失敗しても怒られることが無いかもしれません。
上司と仕事のできない人が男性と女性であったりすると状況は複雑になるときもある。
この場合巻き込まれると損をする可能性があるので、自分に被害が出ないなら見て見ぬふりをすると良いかもしれません。
明らかに自分と評価基準が違う場合は上司の上に相談し正当な評価をお願いしましょう。
自分の評価を守るため
仕事ができない部下がいると自分の評価が下がるため、あえて目立たないようにしている可能性があります。
仕事でのミスはそのままにしておくことはできないため、上司自身が問題ないようにカバーしているのです。
原因である「仕事のできない人への指導が必要なのでは?」と誰もが思います。
- ミスが目立たないうちに解決
- 上司の上司にバレない
- 周りが騒がなければいい
上司がこのように考える場合、原因追求などはせず、自分の部下を叱ることもありません。
穏便に事態を収めるよう周りにも指示するでしょう。
部下のメンツを守るため
仕事ができない部下にも社会人としてのメンツやプライドがあります。
それを守るためあえて「人前では叱らず後でそっとアドバイスしている」という場合があります。
仕事のできない部下がミスの原因になった時も以下のように配慮しているかもしれません。
- 職場内での不和を避ける
- 誰かひとりのせいにしない
- チームで仕事をする意識を持たせる
仕事に一生懸命取り組む人の気持ちを大切にしたいと考えているので部下をもかばい、責めないのです。
八方美人な性格だから
上司が八方美人な性格で、周りから良い人に思われたいと望んでいる場合があります。
- みんなと仲良くしたい
- 上司から評価されたい
- 部下から嫌われたくない
このようにいつも考えているため部下を叱って嫌われたくないのです。
普段は周りに配慮があり良い点もありますが、仕事ができない人にも甘いので周りからは物足りないと感じてしまいます。
仕事の評価に問題がないなら、あまり気にしない方が良いでしょう。
かばうことに対して特に何も考えていないから
かばうことに対してこれといって何も考えておらず、周りの気持ちも気にしないマイペースなタイプの上司です。
- 問題にならなければいい
- 失敗は誰でもする
- 自分がなんとかする
- 周りとうまくやってくれればいい
普段からこのように考えているため、部下がミスしてもあまり気になりません。
周りの部下からすると他人に無関心な上司と感じます。
仕事の評価さえ公平であるならあまり気にせず、深く関わらなくても良いでしょう。
職場にいる仕事ができない人を庇う上司にイライラしたときの対処法
仕事ができない人をかばう上司がどうしても気になるときは次の対処法を試してください。
- 同僚の意見も聞いてみる
- 自分から上司にかばう理由を聞いてみる
- 自分が上司の立場だったらどうするか考えてみる
- 上司にかばってもらっても仕事の評価が正当であれば気にしない
自分の考えだけでなく周りの同僚の意見を聞くと上司の意外な一面に気がつくかもしれません。
上司に部下をかばう理由を直接聞いてみたり、自分が上司ならどうするかと考えてみましょう。
上司の評価が公平であるなら問題にならないのであまり気にしなくても良いでしょう。
同僚の意見も聞いてみる
同じ職場の同僚に「仕事ができない部下をかばう上司をどう思うか」聞いてみると参考になります。
部下をかばう上司の行動を一人で考えても偏りが出てしまいます。
- 同僚からみた上司の評価
- 気づいていなかった上司の人柄
- 周りと上司の関係性
同僚との会話から得たヒントが「部下をかばう上司」を理解できる「きっかけ」になるかもしれません。
周りの同僚は上司の良いところとして「仕事のできない人をかばう一面」を評価しているかもしれないのです。
自分から上司にかばう理由を聞いてみる
上司に「なぜ仕事のできない人をかばうのか」直接理由を尋ねてみましょう。
上司と直接話すと次のような良い点があります。
- 上司の考えがわかり立場を理解できる
- 自分の意見を聞いてもらえる
- 将来役に立つ(管理職になったとき)
「仕事ができない人」に対してどんな考えを持っているかを聞き、それに納得できればそれ以降は気にならなくなるでしょう。
また、チームで仕事をする場合「上司の意図を汲んだ行動」が取れるようになるかもしれません。
自分が上司の立場だったらどうするか考えてみる
自分が上司であった場合「仕事ができない人」に対してどう対処していくか想像してみましょう。
「仕事ができない人」ありがちな行動
- 指示を聞いていない
- 確認しない
- 報告しない
仕事のできない人にどうアドバイスすれば「仕事ができる人」になってくれるでしょうか?
自分が考えた方法と上司の行動を比べてみましょう。
同僚の立場で見る「仕事ができない人」も上司からしてみれば大切な部下の一人。
いい部下だけど仕事ができないが故に声掛けも慎重になっているのです。
「仕事ができない人」をかばうのは、プレッシャーをかけず、ゆっくり実力をつけ成長してほしいと考えるからではないでしょうか
いい人だけど仕事ができない同僚っていますよね。
あなたにとって、大切な同僚の1人で性格もいいけど仕事ができない。
そんな同僚に、自分だったらどんな言葉をかけるのかも、ぜひ考えてみてください。
上司にかばってもらっても仕事の評価が正当であれば気にしない
上司にかばってもらう人の評価が正当であれば気にする必要はありません。
上司は「仕事ができない人」に対して次のように配慮しています。
- 皆の前では叱らない
- 自ら助けにに入る
- 近くにいて仕事を教える
- 周りから中傷させない
仕事ができない人の評価は、給与面や与えられる仕事の質などで差がつけられている可能性があります。
このように何かと気遣う必要があり、「成長速度の遅い部下」をまわりと同じように評価することはあまりありません。
上司が「仕事ができない人」に対して正当な評価を下しているようであれば気にせず、自分の仕事に集中しましょう。
まとめ
仕事ができない人をかばう上司の事情、その心理について以下のようにまとめました。
- 企業風土だから
- 仕事ができない部下を育てるのも上司の仕事だから
- 仕事ができない部下を部下に押し付けるのが忍びないから
- 自分がかばった方が仕事もうまく回るから
- かばう特別な理由があるから
- 上司のお気に入りだから
- 自分の評価を守るため
- 部下のメンツを守るため
- 八方美人な性格だから
- かばうことに対して特に何も考えていないから
職場にいる仕事ができない人を庇う上司にイライラしたときの対処法
- 同僚の意見も聞いてみる
- 自分から上司にかばう理由を聞いてみる
- 自分が上司の立場だったらどうするか考えてみる
- 上司にかばってもらっても仕事の評価が正当であれば気にしない
この記事が「部下をかばう上司の立場や考え」を理解する手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。