上下関係にやたらと厳しい人、職場にいませんか?
- 偉そうに説教をしてくる
- 無茶振りをしてくる
- 雑用ばかり押し付けてくる
会社組織で働く以上、上下関係をまったく気にしないのも問題ですが、厳しすぎると気疲れして仕事が手につきませんよね。
本記事では、上下関係にやたらと厳しい人の特徴や心理を紐解きながら、今後起こりうる影響について示しています。
職場の人との今の関係は、よくある状況なのか、不当な環境なのかが見極められます。
どちらに当てはまりそうか、自分の現状を思い出しながら確認してみてくださいね。
上下関係を気にする人は実に多い
日本は国民性として「ルールに厳しい」と評価される傾向にあります。
- 電車のホームで列を作って並んでいる
- マスクの着用を求められたら応じる
- 5分の遅刻でも厳しく注意される
事実、世界の主要国と比較したときに、どちらかといえばタイトであるというポジションを得ています。
画像出典:朝日新聞グローバル
日本は島国であり自然災害も多い土地である関係から、助け合って生きていくために「ルールを守ろう」との意識が根付いています。
また、幼い頃から目上の人の言うことを聞くようにと教えられてきた人も多いのではないでしょうか。
教育環境も含め、上下関係があるのが当たり前の状態で育つ人がほとんどであるため、ルールに厳しい人の割合が大きいのだと言えます。
上下関係にやたらと厳しい人の特徴!正直時代遅れ
年功序列がすべてではなくなってきましたが、まだまだ前時代の考え方を引き継いでいる人が多いのが実態です。
上下関係にやたら厳しい考え方をもつ人は、以下のような特徴を持っています。
- 実力より年功序列の考え
- 後輩の意見を受け入れない
- 根性論や精神論を繰り返す厳しい体育会系出身
- 考えが古く時代の変化に対応できていない
実力より年功序列の考え
仕事に対する実力よりも、年齢によって序列を決める考え方を持っている人はかなり存在します。
中高の部活動で年上は絶対だったなど、上下関係が当たり前で身体に染み付いてしまった人もいるのではないでしょうか。
年功序列を気にする人は、年齢が上の人に対する態度、言葉遣い、礼儀正しさなどを求める傾向にあります。
後輩の意見を受け入れない
上下関係が上だと認識している人は、部下や後輩の意見を受け入れない場面が多いといえます。
上司、先輩である自分の方が以下のように優位であると思い込む傾向にあります。
- 経験を積んでいる
- 判断力が優れている
- 詳しい知識を得ている
中には、部下や後輩の意見を聞くのは時間のロスだと考える人もいます。
根性論や精神論を繰り返す厳しい体育会系出身
体育会系の部活やクラブに所属していた過去があり、厳しく鍛えられた経験がある人は、自分が受けてきた経験を繰り返す傾向があります。
後輩は先輩の言うことを聞くもんだ!
おれもずっとそうやってきたんだから、そんなの当たり前だろ?
細かな指導をすっ飛ばし、大雑把な伝え方で無茶振りをする人もいます。
体調が悪い!?そんなもん気合で乗り切れ!
場合によっては、とても面倒見が良いとも言えますが、相性が合う合わないが大きく分かれるのも特徴のひとつです。
考えが古く時代の変化に対応できていない
上下関係にとらわれた考え方をしている人は、時代の変化に対応できていない場合があります。
具体的に、以下のような特徴が当てはまります。
- パソコン、スマホなどの操作が苦手
- 新しいもの、流行への興味関心が薄い
- 「今時の若者は…」と言うだけで理解を示そうとしない
変化が起きているのは感じつつも、面倒くささや不都合な部分と向き合いたくなくて、あえて目を背け流れに乗ろうとしない傾向にあります。
上下関係にやたらとこだわる人4つの心理
上下関係にやたらと厳しいのは、自分のプライドを保とうと必死な姿である場合が多いと言えます。
上司や先輩として時代遅れな特徴をもつ人のバックグラウンドには、以下の4つの心理が隠れているのです。
- 仕事はできないけど自分の地位を守りたい
- 後輩の出世が怖い
- 自分が優位に立ちたい
- 仕事に自信がなく余裕がない
仕事はできないけど自分の地位を守りたい
上司や先輩としての立場があるが、自分は仕事ができないのを自覚している場合によくある心理のひとつです。
自分の地位を守ろうとするあまり、高圧的な態度をとったり、理不尽な要求を突き付けたりして立場が上であることを示します。
気持ちに余裕がなく、後輩や部下を育てるというより、やっかいな敵として認識しているケースがみられます。
こういった上司や先輩は、仕事ができないけどプライドだけは高い人なんです。
仕事はできないけど口だけはうるさい上司の対処法についても把握しておきましょう。
後輩の出世が怖い
部下や後輩の方が仕事ができる場合に当てはまる心理のひとつです。
自分より下だった人が出世した後の惨めな姿を以下のように想像して、ビクビクしている状態だといえます。
- 追い抜かれる、切ない
- 評価されていない、悔しい
- 周囲に見下される、バカにされる
上下関係にこだわる人は、特に強く感じる傾向があります。
もちろん、部下や後輩の出世をまっさらな心で祝福できる人は少数派かもしれませんね。
自分が優位に立ちたい
プライドが高く、他人よりも優位に立ちたい人が持つ心理のひとつです。
自分よりスキルが高い、周囲から敬われている、出世が早いなど常に比較し、嫉妬心をもつ場面がよくあります。
優位に立ちたいあまり、足を引っ張るような行動をとる場合もあり、会社全体の利益よりも自分の利益を追求するケースもみられます。
仕事に自信がなく余裕がない
仕事をうまくこなしている実感がなく、時間にも気持ちにも余裕がない人が該当します。
どちらかといえば自己肯定感が低い傾向にあるかもしれません。
自信のなさから社内の地位や上下関係に固執しやすく、自分より偉い人に対しては必要以上にへりくだり、自分より下の人に対しては雑な対応をするといった対応の差がみられます。
【ここだけは注意】厳しい上下関係とマナーの違い
上下関係の厳しさと、社会人としてのマナーを徹底しているかどうかは、まったく別の認識として捉えるべきです。
組織の中で働く以上、上司や部下、先輩や後輩という役割があり、言葉遣いや態度などを改める場面も出てきます。
そのため、最低限のマナーがない人は厳しくされても仕方ないことを肝に銘じておきましょう。
例えば、目上の人に敬語を使って話すのは社会人として当然のマナーです。
上司や先輩と仲良くなりたいからタメ口で話しかけていたのに、注意されて納得がいかない、上下関係が厳しすぎる
以上のような認識は通用しませんのでご注意くださいね。
厳しい上下関係はくだらないけど最低限のマナーは必須
上下関係にやたらと厳しい人は、どこにでも存在しているとまずは認めてしまいましょう。
その上で、以下の2点に気を付けておくべきです。
- 上下関係に厳しい人とは距離を置く
- 社会人として最低限のマナーは守る
ただし上下関係に厳しい「個人」が相手ではなく、職場全体が上下関係に厳しい場合は別の対応が必要となってきます。
上下関係がやたらと厳しい職場で働くのは辛いし悪影響
上下関係がやたらと厳しい職場で働き続けても成長が見込めないのであれば、早めに見切りをつけた方がいいかもしれません。
仕事を続けると悪影響となりそうな特徴は以下の3つです。
- 時代遅れの風通しが悪い会社の可能性がある
- 自分の意見を聞き入れてもらえなくてストレスたまる
- 頑張っても正当に評価されない懸念がある
時代遅れの風通しが悪い会社の可能性がある
上司や先輩が上下関係にやたらと厳しく、言いたいことを言えない状況がよくある場合、社内の風通しが悪い可能性があります。
- 会社のトップが上下関係に厳しい
- 役職者の半数以上が部下を見下した態度をとっている
- 意見を言いにくい環境で、問題点が隠蔽されやすい
風通しの良い職場とは、意思伝達がしやすい環境ができている状態を言います。
社内の問題点が解決されずに放置されるケースが多く、働きにくい環境がずっと続くでしょう。
自分の意見を聞き入れてもらえなくてストレスたまる
上下関係を気にしすぎる上司や先輩は、部下や後輩の意見をあまり聞き入れない傾向にあります。
お前たちは言われた仕事をただやっていればいいんだ!
上司や先輩の態度から、単なる組織の歯車のひとつだと思い知らされるのは気分のいいものではありませんよね。
「誰かの役に立ちたい!」
「やりがいのある仕事をしたい!」
意欲を持って仕事に取り組みたい人にとって、やる気が失われるだけでなく、ストレスがたまる環境なのではないでしょうか。
頑張っても正当に評価されない可能性あり
上下関係に厳しい職場では、スキルアップをしたり、業績につながる結果を出したりしても上層部に認められない可能性が高いです。
- 業務時間内に仕事を終わらせても、残業をしている方が評価される
- 売上を伸ばしても、給料は上がらない
- 上司に気に入られている部下の方がボーナスが多い
モチベーションを保つのが難しくなり、仕事への意欲が削られてしまう恐れもあります。
まとめ:上下関係がやたらと厳しい会社は辞めた方がいい
会社全体が上下関係に厳しく、向いていないと思っているなら転職も視野に入れてください。
まずは以下の記事で今の仕事が自分に合っているのか、チェックしてみるといいですね。
上下関係ツライ…今の仕事に向いてないのかな?向いてないサインや見極め方とは?
会社は組織で構成されているため、何かしら上下関係が存在するのは当たり前です。
ただし上下関係がやたらと厳しい会社で働いていて、尊敬できる上司や先輩が見当たらないのであれば、転職した方が未来が明るくなります。
仕事に関わる時間は、人生の大半を占めています。
働き方を選びやすい時代になってきていますので、ぜひ視野を広くもって捉えてみてください。