転職活動が初めての人にとって課題になるのが「職務経歴書」の準備でしょう。
新卒の就職活動にはなかった書類なので、書き方に悩みますよね。
特に、第二新卒は社会経験も少なく「書くことがない」と手が止まってしまうのでは。
今回は
- 職務経歴書の基本的な書き方
- おすすめのフォーマットや例文
- 書くことがないときの対処法
など、具体的に解説します。
職務経歴書の書き方を理解し、応募先から求められていることを的確に表現できるようにして、転職活動を有利に進めていきましょう!
職務経歴書の書き方【意識すべきポイント3つ】
職務経歴書は、自分が会社に適した人材かどうかをアピールできる重要な武器です。
意識すべきポイントは、以下3つ。
- 企業が求める人材を想像する
- 実績(結果)に至るプロセスを書く
- 「何を」「どうやって」「なぜ」を意識する
要点をしっかりおさえて書くことで、書類選考を突破して内定に繋げられる可能性が高くなるでしょう。
企業が求める人材を想像する
職務経歴書で企業が知りたいことは、応募者がどんな仕事をしてどんな実績を出したかではありません。
- 仕事に役立つ能力があるか
- 社風にフィットする人柄か
- 会社に貢献してくれそうな人か
など、企業のニーズに応えてくれる人材かどうかを重点的に見ています。
そのため、志望企業がどのような人材を求めているかを想像し、自分がふさわしい人間だとアピールできる書き方をしましょう。
実績(結果)に至ったプロセスを強調
特に第二新卒の転職では、企業も応募者に経験や実績が十分にないことはわかりきっています。
そのため企業は、どのような考え方や意識で仕事に向き合ってきたかで、会社のニーズに応えてくれそうな人材かどうかを判断します。
毎日30件の営業電話をかけ、同期の中で営業成績1位になりました。
同期の中で営業成績1位になりました。
契約件数を獲得するためには新規顧客を増やすことが大事だと思い、毎日30件の営業電話をかけました。
その際、少しでも興味を示してくれた方は何かしらの課題を抱えてると考え、1ヵ月後など電話をして現状や既存サービスへの不満を聞いた上で自社製品なら解決できると提案したことが、より多くの契約に繋げられた理由だと感じます。
結果を出すためにどういう考え方で仕事に取り組んだのかを伝えることで、企業にも
- 自社の仕事にしっかり向き合ってくれそう
- 自分で考えられて成長する可能性がある人だ
と思ってもらいやすくなります。
「何を」「どうやって」「なぜ」を意識する
実績に至ったプロセスを強調する書き方は、「何を」「どうやって」「なぜ」の要素を意識すると書きやすいです。
前述の例文で解説すると、
同期の中で営業成績1位になりました。
契約件数を増やすためには新規顧客を増やすことが大事だと思い、毎日30件の営業電話をかけました。
その際、少しでも興味を示してくれた方は何かしらの課題を抱えてると考え、1ヵ月後など電話をして現状や既存サービスへの不満を聞いた上で自社製品なら解決できると提案したことが、より多くの契約に繋げられた理由だと感じます。
- 何を→営業成績1位になりました
- どうやって→1ヵ月後など電話をして現状や既存サービスへの不満を聞いた上で自社製品なら解決できると提案した
- なぜ→少しでも興味を示してくれた方は何かしらの課題を抱えてると考え
こうすることで、仕事に対する考え方や意識がより具体的に伝わり、企業に評価されやすくなります。
第二新卒の職務経歴書のおすすめフォーマットは?
結論からお伝えすると、職務経歴書に決められたフォーマットはありません。
企業に伝わりやすい下記3つの形式が確立しており、一般的には以下3つのどれかを用いて職務経歴書を作成します。
- 編年体形式
- 逆編年体形式
- キャリア形式
第二新卒の職務経歴書なら「編年体形式」がおすすめです。
理由も含めて、それぞれの特徴を詳しく説明します!
①編年体形式がスタンダードな形式
職務経歴を古い情報から時系列順に記載する、もっともシンプルな形式です。
第二新卒は職務経歴自体がほとんどないはずなので、「迷ったら編年体形式で書く」と考えておきましょう。
②逆編年体形式は転職経験が多い人向けの形式
名前のとおり、編年体形式とは逆に、新しい職務経歴から記載する形式。
長年のキャリアを持つ人が、現在と同じ、または近い職種に転職する場合など、直近の仕事実績を強調したい人におすすめ。
③キャリア形式はキャリアを積んだ人向けの形式
職務経歴を、時系列ではなく業務経験や携わったプロジェクトごとに記載する形式。
自分がどんな経験をしてどんな実績を出したかをアピールしやすいのが特徴。
基本的には、複数回の転職経験があり、キャリアを重ねた人向けです。
新卒で運良く本格的なプロジェクトに携わる機会があった人は、キャリア形式で書くのもいいでしょう。
初めての転職におすすめの職務経歴書の例文
何よりもまずは、職務経歴書の基本的な書き方を知ることが重要です。
例文を紹介するので、初めての転職で困っている第二新卒の人は、ぜひ参考にしてください!
①職務経歴
前職までの職務経歴を簡潔かつ具体的に記入しましょう。
相手に分かりやすく記載することが一番重要です。
これまで経験した研修等も記載することで、あなたがやってきたことを企業側に伝えることができます。
- 20××年×月〜現在 〇〇株式会社
- 仕事内容:〇〇の輸入販売
【仕事内容】
- 商品の受注の対応、店舗にて接客販売をサポート
- 店舗特性にあった商品の陳列
- 接客を通しての顧客化を推進
×月まで新人研修にて電話対応や文章作成、ビジネスマナーと言った社会人の基本を学びました。また、店頭販売にて販売の基礎の研修を受け販売の基礎は習得しております。さらに〇〇業界の講習により詳しい知識を習得いたしました。
②活かせる経験や知識、スキル
志望企業で役立ちそうなことを強調しましょう。
複数のスキルがあるなら、「PCスキル」「語学」などジャンルごとに書きわけると、より読みやすくなります。
- PCスキル:Excel、Wordなどオフィス全般の簡単な利用スキル
- 語学:日本語、英語、中国語
③資格
持っている資格は、取得年月もあわせて記載しましょう。
- 普通自動車免許:20××年×月取得
- 販売士◯級:20××年×月取得
④自己PR
自己PRは、自分の強みや仕事への理念などを記載しましょう。
自分が志望企業にふさわしい人材であると売り込める、とても重要な項目です。
企業のニーズを意識した書き方をしましょう。
私は〇〇株式会社で常にマーケティングの観点を意識した接客販売を行ってまいりました。
特に心がけていた事が2点あります。
①近隣の競合店の人気商材などのリサーチと店舗内での数値の意識。どの商品が時店舗で販売しやすいのか、また自身の強みを活かした顧客獲得を実施しておりました。
②マーケティングに関する知識やそこに紐つける事ができる販売のスキルの書籍や動画を毎朝通勤時間の1時間を活かして勉強を実施していました。
その勉強を行うことで販売力が強化され販売実績も若手内でNo.1を達成しました。
⑤その他
特に自身の仕事や面接する会社への熱い思いを自身の言葉で伝えましょう。
会社の採用担当は「会社の利益になる人、または今後利益を見込める人」を採用します。
スキルや経歴は①〜④で説明できているので、自身の人間性を表現して企業に知ってもらいましょう。
特に第二新卒と言っても若手には違いありません。
若さを活かした将来性を企業に感じてもらうためにも、熱い思いを伝えましょう。
私は学生時代、御社の店舗に買い物に行った際の〇〇さんの接客で感動をしました!
学生時代の私からすると「接客で感動」という事が生まれて初めての経験で、なんともいえない気持ちの高揚を感じたことを今でも鮮明に覚えています。
他の会社に一度入社はしたものの、毎日必死でとにかく目の前のことをやることに必死になっていました。
そんな中、本屋にあった御社の書籍を目にして後々御社が接客に対して会社全体で非常に情熱を注いでいることを知り、「私もこの会社で働きたい!自身が体験した感動と同じ体験を沢山体感してもらいたい!」と思いました。
私自身も御社の商品を通して沢山の方を幸せになってもらいたいと思いますし、御社をもっと沢山のお客様に知ってもらいたいと思っています。
御社に貢献できるよう精一杯努力いたします。
第二新卒で実績なし!職務経歴書に書くことがない時の対処法
職務経歴書に書くことがないと感じてしまう主な原因は
- 準備不足
- 書き方がわからない
- 何がアピールできるかわからない
などがあります。
何度も説明してるとおり、企業が重要視してるのは「企業のニーズに応えてくれそうな人か」という点です。
下記3つの対処法を身に付ければ、仕事で実績なしの第二新卒でも十分にアピール可能です。
- 自己分析をする
- 実績よりも経験や学びを伝える
- 第二新卒なら学生時代もアピールを
それぞれを具体的に解説しますね。
自己分析をする
職務経歴書は自分の売り込み書類なので、自己分析で自分の強みや弱み、アピールポイントを理解しておくことが大前提です。
これらを理解してないと、いくら書き方がわかっても内容が出てきません。
- 自分の性格
- 強み・弱み
- 学生時代に頑張ったこと
- 新卒入社した会社で頑張ったこと
- 趣味
- 苦手なこと
など、思いつく限りを書き出しましょう。
友人や先輩に客観的な意見を聞くのもおすすめです。
実績よりも経験や学びを伝える
職務経歴書では、実績の羅列のみではなく、経験や学びを書くようにしましょう。
第二新卒の転職では、企業は「経験や学びをもとに会社にどのように貢献してくれそうか」を見ています。
それを理解した上で、
- 今まで経験してきた仕事の内容
- その仕事から何を学んだのか
- 学んだことを志望企業でどう活かせるか
を書きましょう。
第二新卒なら学生時代もアピールを
社会人としての実績が少ない第二新卒の転職では、学生時代に打ち込んだ趣味やアルバイト経験も十分なアピール材料になります。
企業は、物事に対する考え方や取り組み方から、どんなふうに仕事に向き合うかをイメージします。
そのため、その趣味(アルバイト)を選んだ理由や、どんなふうに取り組んでどんな結果が出たかなど、企業のニーズに絡めてアピールしましょう。
第二新卒の職務経歴書は転職エージェントの添削もおすすめ
どうしても自分が書いた職務経歴書に自信がない時は、転職エージェントの添削サービスを活用しましょう。
転職のプロである転職エージェントの視点から添削してもらうことで、より良い職務経歴書を作成できます。
添削だけでなく、職務経歴書を書く前準備として自己分析のサポートをしてもらうことも可能です。
→転職エージェントに添削してもらえない?してもらうための4つの行動
活用できるものはしっかり活用して、転職活動で納得のいく結果を掴みましょう!
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