大企業で仕事してみたいけど、「仕事が楽過ぎる・ぬるい」という声もあり本当に大企業を選んでいいのか悩んでいませんか?
一般的に大企業と聞くと、仕事が大変そうで残業も多い印象を持たれます。
しかし実際は、仕事が楽すぎる場合もあるのです。
本記事では、大企業の仕事が楽すぎる6つの理由と大企業で働くメリット・デメリットについて解説していきます。
- 大企業は楽すぎる6つの理由
- 大企業はめんどくさいと感じる3つの理由
- 大企業で働くメリット
- 大企業で働くデメリット
大企業が楽すぎると思いながらも働いている・大企業に転職しようか迷っている方は本記事を読めば自分が大企業に向いているのかが分かります。
大企業の仕事は楽過ぎる!ぬるい・ゆるいと感じる6つの理由
大企業は世間のイメージとは違い実際の業務は楽すぎる!と感じている人も少なくありません。
大企業で働いていた経験からなぜ楽過ぎるのか、ぬるい・ゆるい6つの理由について解説していきます。
楽過ぎる理由を読む前に、大企業の定義を頭に入れてから読むと、イメージが付きやすいでしょう。
大企業は資本金額と従業員が多い企業を指します。
目安として、資本金額1億円以上で従業員100~300人以上が大企業と呼ばれています。
①従業員が多いから仕事が細分化され業務量が少ない
大企業の定義通り、大企業は従業員の数は非常に多く業務がかなり細分化されているため仕事が楽だと感じる人も多いでしょう。
中小企業であれば一人で対応しないといけない仕事量でも、大企業であれば4人に振り分けられるイメージです。
仕事が細分化されると、個々で進める仕事量が減りミスも殆どなくなります。
大企業だからこそできる方法ではありますが、人によっては業務量が少ない人も出てくるでしょう。
②自分がやらなくても誰かがやってくれる
大企業は従業員が多いので、自分がもしその日に仕事が終わらなくても変わりにやってくれる人はたくさんいるのです。
まさにこの環境で仕事ができるため、急いで仕事を終わらせなくても大丈夫な状況が作られています。
③急な休みでもなんとかなる
大企業はたとえ誰かが体調不良などで急に休んだとしても、仕事が回るようになっています。
- 子供が熱を出したので休みたい
- 体調不良で早退したい
- 病院に行ってから出社したい
これも従業員が多い大企業だからできる事と言えるでしょう。
大企業は世間でも有名な企業も多いため、従業員が働きやすい環境作りに力を入れている会社も多いでしょう。
もちろんズル休みはよくありませんが、体調不良でも休める環境は精神的な負担も軽減されますね。
④残業が少ない
大企業は中小企業に比べると残業時間が少ない傾向にあります。
上記のデータ通り、大企業は中小企業に比べると残業時間が少ないことが分かります。
大企業の中には長時間の残業を強いる会社もまだ存在しますが、働き方改革により残業時間も徐々に少なくなってきています。
⑤責任感の低い仕事が多い(雑務)
大企業は全体の従業員数が多いため、責任感が低い雑務のような仕事を日々こなす人もいるでしょう。
- 大量のコピー
- 社内の掃除
- 整理整頓
- 備品の補充
上記のような雑務は、楽ではありますが「何のためにここにいるのか」やる気が無くなる仕事です。
新入社員が担当する会社も多いですが、正直仕事が「ぬるい」と感じるでしょう。
⑥ルーティン作業が多い
日々決められたルーティン業務を淡々とこなすため、慣れてしまえば仕事が楽に感じるでしょう。
大企業は部署内でもさらに担当が細かく分かれているため、目新しい仕事をすることはあまりありません。
業務をルーティン化することでより生産性アップに繋がるので、この仕組みを変えることはないでしょう。
大企業の仕事は楽すぎるけど悩ましい3つのこと
大企業は楽すぎると感じながらも、大企業だからこその悩みも出てきます。
- 人間関係
- 人事異動
- 社風が古い
従業員が多すぎる中での人間関係
企業によっては従業員が1000人以上の会社もあり、人によっては人間関係に疲れてしまいます。
- 派閥がある
- 女性社員のグループ化
- 悪口ばかり
従業員が少ない会社でも、人間関係を築くのは大変ですが多い場合にも、人間関係に疲れてしまいます。
人事異動が頻繫にある
大企業では組織の活性化のため、人事異動が頻繫に行われています。
- 優秀な人材を育てるため
- 他部署が欠員のため
- 部署の活性化のため
従業員数が基本的に多いため、たとえ急に退職者が出たとしても社内の人事異動で解決できるのです。
異動辞令が出された人にとっては「なぜ自分が」となりますが、会社で成長していくためには人事異動はあった方がいいでしょう。
社風が古い
大企業は創業30年・40年の会社も珍しくなく、社風が昔ながらの雰囲気で企業体質が古いこともあります。
- 新しいやり方を取り入れない
- 若い部下の意見を聞き流す
- 研修がスパルタ気質
経営者が若ければ、その年代の考え方や新しい風も入ってきますが、大企業はそうもいきません。
自分らしく働きたい人は中小企業やベンチャー企業もおすすめです。
大企業の仕事は楽すぎる!働くメリット
大企業の仕事はぬるいと感じながらも転職しないで続けている人には「それなりの理由」があるからです。
- 完全週休二日制
- ボーナスが出る・多い
- 有給が取りやすい
- 福利厚生が充実している
- 社内環境が良い
- ネームバリューがある
大企業ならではの恩恵を受けている人は、仕事が雑務だったとしてももう少し続けようかなと思ってしまうでしょう。
大企業で働く6つのメリットについて解説していきます。
完全週休二日制で休める環境が整っている
大企業は中小企業や従業員が少ない企業に比べると、従業員が休める環境をちゃんと整えています。
令和2年に調査した厚生労働省の主な週休制の形態をみると、「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は 全体の83.5%
このうち「完全週休2日制」を採用している企業割合は 48.4%となっています。
企業人数 | 完全週休二日制を取り入れている割合 |
---|---|
1,000人以上 | 66.7% |
300~999人 | 60% |
100~299人 | 53.7% |
30〜99人 | 45% |
画像出典:令和3年度就労条件総合調査 労働時間制度
上記のデータ通り、大企業で従業員が多いほど完全週休二日制を取り入れており休みが取りやすいと言えるでしょう。
ボーナスが出る・多い
大企業で仕事が楽でも働くメリットは、ボーナス年2回支給され支給額も安定しているケースが多いことです。
経団連によると、2022年夏の大手企業159社を対象とした平均ボーナスは89万9163円となっています。
参考:日本経済団体連合会
平均額のため、大企業だとしてもボーナスが低い場合もありますが、ボーナスが支給されない会社と比較したらやはり大企業の力を感じる瞬間ではないでしょうか。
有給が取りやすい
大企業は従業員が多いため、割と希望した時に有給を取りやすいでしょう。
下記のデータは、令和2年に企業が付与した平均有給休暇です。
上記の通り、従業員が多い企業ほど有給休暇率も上がっています。
有給が取りやすいと、仕事だけじゃなくプライベートの予定も計画しやすいのでいいですよね。
福利厚生が充実している
大企業は福利厚生が充実している会社も多いでしょう。
会社として、莫大な利益を上げているからこそ、従業員に対してもしっかり還元できています。
- 住宅手当
- 育児手当
- スポーツジムの割引制度
- 保養所の利用
福利厚生は従業員のためにある制度なので、使い倒しましょう。
社内環境が整備されている
大企業は職場や社食など、従業員が社内で気持ちよく仕事ができるように社内環境に力を入れている会社もあります。
- 社内にカフェルームがある
- 社食が充実している
やはり汚い古臭い会社より、設備がよく清潔感がある職場だと、気持ちよく仕事ができますよね。
ネームバリューで転職しやすい
大企業であれば、社名だけでも知っている人は多くやはりネームバリュー効果はあります。
転職する際にも、誰も知らない無名会社より「大手〇〇会社で働いていました。」
と言えたらそれだけでもアピールポイントになります。
楽すぎる仕事をしていたとしても、仕事内容が楽だったことまで話す必要はありませんし、問題ないでしょう。
大企業の仕事はぬるい!働くデメリット
最後に大企業で働く2つのデメリットについて解説していきます。
- 仕事が楽過ぎてつまらない
- 出世できる社員は一握り
自分が大企業に向いているのか、中小企業がいいのか適切な働き方を見つけましょう!
仕事が楽すぎてつまらない
仕事が楽すぎるが故に、仕事にやりがいを感じなくなる人も多いでしょう。
- 誰でもできる仕事だし
- 毎日同じ作業で飽きた
- 仕事がつまらない
- 雑用ばかり
人生の中で仕事は大きな割合を占めるため、つまらない仕事をずっと続けていると日々の生活さえもつまらくなってしまいます。
仕事が楽すぎて刺激がない毎日を送っている人は、スキルを磨いて生き生きと働ける職場に転職しましょう。
出世できる社員は一握り
大企業にいると、出世できる社員は一握りで残りは平社員のままです。
- 仕事できる人がたくさんいる
- 上司にアピールが大変
- 役職やポジションは限られている
- 派閥問題で落とされる
出世できなくても他の方法でキャリアアップは目指せますが、同期で入社した同僚が出世して自分は平社員のままだとやはり悔しいですよね。
上司も部下が多くなると、全員に目をかけるのは難しいでしょう。
大企業ならではの派閥もあったり、大勢の中で自分をアピールするのは大変です。
大企業は楽すぎる反面、上を目指している人にとっては壁にぶつかるときも多々出てきます。
以下の記事で大企業が辛い理由について詳しくまとめています。
良い面だけでなく、大変な部分もしっかり理解しておきましょう。
まとめ
本記事では、大企業の仕事は楽すぎる理由について解説しました。
もし、あなたが仕事が楽すぎてつまらないと感じているなら、その意欲を他の仕事に向けて生き生きと働くべきです。
つまらない仕事はいつまでもつまらないまま、変わることはありません。
ぜひこの機会に、仕事に何を求めるのか、働き方について考えてみてください。