厳しい上司は、威圧的で接しづらいですよね。
- 一緒にいてもメリットを感じない
- 厳しくてついていけない
- 付き合い方が難しい
- 厳しく指導される
- 偉そうに思えて感謝できない
厳しい上司は総じて仕事に対する熱意が高い人が多い傾向です。
上手く付き合うためには懸命に取り組む姿勢を認められることが第一歩。
ただ、上司の厳しい指導によって恐怖心が生まれ、ドロップアウトしていく人も多いのも事実です。
上司の顔色をばかり伺い、肝心の仕事がおろそかになっては意味がありません。
最終的には自分の意思を尊重して、今後の方向性を決めましょう。
厳しい上司と仕事をするメリット5選
厳しい上司は社員から避けられる傾向がありますが、学べる部分も多く、成長という観点からみれば欠かせない存在です。
厳しさの裏にある意図を理解すれば、一緒に仕事をすることで多くのメリットを感じるでしょう。
- 厳しい上司は優秀な人が多い
- 厳しいのは期待しているから
- 急成長が期待できる
- 心身共に鍛えられる
それぞれ解説していきます。
①厳しい上司は優秀な人が多い
厳しい上司は、自分も新人時代に厳しく指導されているケースが多いです。
勤務中はその厳しさばかりに意識がいき、ウンザリすることもあるでしょう。
それでも、上司から見て学べる部分はたくさんあるので、自分が成長するきっかけを与えてくれる存在といえます。
②厳しいのは期待しているから
厳しく指導される人は、上司のお気に入りの部下であり、あなたを育てたい気持ちから指導に熱意が入っている可能性があります。
期待していない部下に、厳しく接しても、現状を打開しようともせず、最悪の場合は仕事を辞められるリスクもあります。
厳しい指導が逆効果になりかねないので、無駄な時間はかけないでしょう。
逆に、期待している人材だからこそ、厳しい言葉を投げかけても這い上がれると考えます。
人は困難を乗り越える過程で成長することが多いです。
上司の厳しさは、今後の成長に対する期待の裏返しともいえるでしょう。
ただし、あなたがストレスを感じて辛いのであれば、我慢はしないでください。
厳しさと傷つける言葉は違います。平気で傷つける言葉は浴びせる上司はただのパワハラ上司です。
③急成長が期待できる
上司が成果に厳しいからこそ、成長が期待できます。
厳しい上司は、部下のアウトプットに対して簡単にOKを出しません。
より高いクオリティを追求し、厳しく指摘するでしょう。
上司に認められるため、努力せざるを得ない状況になるので急成長できます。
④心身共に鍛えられる
上司から厳しく指導されれば、傷つくことも多いでしょう。
しかし、自分の至らない点は確実に理解できますし、乗り越えることで心身共に鍛えられます。
厳しい世の中を生きていく、ベースができるといえます。
成長という観点から見れば、厳しい上司の下で働くメリットは大きい。
ただし、パワハラと指導は区別しましょう。
表面上は優しく接しながらも、陰で社員の悪評を言いふらすタイプの上司は非常に危険です。
⑤職場が統一されて士気が上がる
厳しい上司の存在で、職場全体に緊張感とモチベーションができます。
業務の面だけではなく、時間厳守や挨拶・身だしなみなど、ビジネスマナーに対する社内全体の意識も向上します。
無駄な私語やチームの輪を乱す言動に対しては、上司から厳しく指導されるでしょう。
他の社員を仕事のパートナーとして認識できるようになるので、他人の粗が気になるケースは少なくなるでしょう。
厳しい上司の存在によって、余計な人間関係のトラブルが少なくなり、職場環境が良好になりやすいメリットがあります。
厳しい上司を仕事をするデメリット3選
キツイ言葉を投げかけられることも多いので、厳しい上司の指導を負担に感じる人も多いすよね。
- メンタルが弱いと辛いだけ
- ときにはキツイ言葉を投げられる
- プレッシャーから身体を壊す
特に新人であれば、上司と一緒の時間がほとんど。
極端に相性が合わなければ、約8時間プレッシャーを感じ続けることになります。
性格や精神的なタフさは人それぞれ。
指導との相性を考慮して、無理のない範囲で付き合うことも大切。
厳しい上司と一緒に仕事をするデメリット3選を紹介していきます。
①メンタルが弱いと辛いだけ
上司の厳しさを成長の機会と捉えられればよいのですが、メンタルが弱い人にとっては最悪な時間です。
何度も厳しい対応をされると、上司に対して恐怖心を抱くきっかけになります。
メンタルが弱い人は、厳しい指導を中々プラスに捉えられません。
普通は、仕事で頼られると期待されてると嬉しく感じる。
でも
・自分のメンタルに余裕がないとき
・利己的な人に頼られたとき
は、頼られることがプレッシャーで、むしろ精神的な負担でストレスになる。「仕事を頼られたときにどう感じるか」が、職場の良し悪しを判断するポイントの1つになるかも。
— Taishi@84日でブラックからホワイト転職成功の元精神病み20代 (@usohontodayo) May 17, 2022
②ときにはキツイ言葉を投げられる
パワハラ?時にはそう思われる言葉を投げかける上司も。
言葉の捉え方は人それぞれですが、指導とパワハラの違いは明確に判別できるようになる必要があります。
上司にパワハラと感じられる言動がみられた初期段階で、しっかり対処する必要があります。
場合によっては、転職しやすい若いうちに、上司から逃げる決断も必要でしょう。
指導とパワハラの判別に役立つように、上司に言われて傷ついた嫌な言葉ランキングも参考にしてください。
③プレッシャーから身体を壊す
厳しい上司が近くにいるだけでも、無言の圧力がありますよね。
叱られることも多々あるので、精神的にキツイと思う瞬間は多いでしょう。
そんなプレッシャーがかかる状態で、約8時間以上会社で過ごすのは辛すぎます。
1日中監視されている気分になり、心が休まらないと訴える人は非常に多いです。
上司が厳しいのは愛情なの?厳しい上司の心理
厳しい上司は、仕事に対しても自分に対しても、意識が高いです。
普通の人であれば「これぐらい大丈夫かぁ」と見逃すような問題でも、徹底的に追及します。
言い換えれば、当たり前の基準を高く持っているといえます。
だからこそ、周囲の目には自然に厳しい人とうつり、何となくスキがなくて近寄りがたい印象を持たれることが多いでしょう。
とにかく仕事熱心
そもそも、自分自身が仕事に対して熱がなければ、部下に対して厳しく接することはありません。
- 部下:(成果物を見せて)完成しました!これで問題ないでしょうか?
- 仕事熱心な上司:「いやダメでしょ!この部分はもっとこうしてくれ!」
- あまり熱がない上司:「とりあえず大丈夫!あとはこっちでなおしておくよ。」
後者の「とりあえず大丈夫!」とか「こっちでなおなしておくよ」は、経験上あまりやる気がない上司がよく使う言葉です。
理由としては、自分がやってしまった方が早く終わり、早く会社から解放されるからです。
やる気がない上司は「自分は仕事にそこまでやる気を持っていないので、あなたにもやる気を強制しませんよ!」というスタンスで部下と接します。
普通に仕事をこなせていれば、ほとんど口出しはしません。
仕事に責任感とやりがいを持っているからこそ、部下や周りの社員にも高いクォリティを要求するのです。
清潔感もありスキがない
厳しい上司は、他人だけではなく、総じて自分にも厳しいです。
格好は上から下まで清潔感があり、机の上もキレイ。
スキがないとは正にこのこと。
- お手本のような存在にならなければいけないプレッシャー
- 単純に舐められたくない
- 過去にかかわった上司の影響で、自然にそうなっている
さまざまな心理があると思いますが、常に身の回りのことは徹底している人が多い傾向はあります。
嫌われ役を買って出る
人は辛い経験を乗り越えれば成長します。
今後の成長のためにも「私からの試練を乗り越えてみろ!」というイメージで、敢えて厳しい態度で部下に接する上司も多いです。
社会に出れば、仕事や対人関係のトラブルで大変な瞬間は何度もありますよね。
敢えて嫌われ役を買って出て、厳しい社会生活を渡る術とマインドを身につけさせようとしている意図もあるでしょう。
厳しい上司の元で働けば、多少の困難には動じなくなります。
社会で生き残るためにも、できる範囲で、厳しい上司からの試練に食らいつく気持ちも大切でしょう。
個人的な感情による場合も
厳しさと八つ当たりは違います。
- 自分より部下が優秀であることの嫉妬
- プライベートでトラブルをあった
- 単純に気に入らない
叱責された内容を振り返った時、仕事に対するアドバイスや叱咤激励のニュアンスが一切含まれていなければ単なる八つ当たりの可能性が高いでしょう。
【できない上司の発言あるある】
こんなこともできないの?
使えないやつ
バカ、クズ
仕事やめたら(やめろ)
どこ行っても通用しないよ
前に教えたよねこの発言が出たら、できない上司を思っていい。
マネジメント力がないから、部下に文句を言ったり、威圧感で従わせることしかできない証拠。— Taishi@84日でブラックからホワイト転職成功の元精神病み20代 (@usohontodayo) April 28, 2022
部下の成長のためを想った叱責なら、厳しい言葉の中にも何かしらメッセージが込められているはずです。
しかしそうでない場合は、パワハラになるため、見極めが必要です。
あなたのために厳しくしているのか、ストレスのはけ口になっているだけなのかしっかり見極めください。
厳しい上司についていけない!上司との付き合い方
厳しい上司は仕事のできよりも、取り組む姿勢を重視します。
できないなりにも懸命に取り組む姿勢が伝われば、表面上は厳しい態度をとられていても、人間的には嫌われません。
上司のやり方との相性もあるので、無理のない範囲で付いていくことも大切といえます。
ついていけるなら付いていく
厳しい上司の指導方法には、以下の特徴があります。
- 成長のために敢えて難しい目標を設定
- 考える力をつける目的で、答えを簡単に教えない
- 仕事に怠慢を感じれば容赦なく叱責
自分の気持ちを引き締め、常に頭を悩ませながら仕事に取り組むので、やり方についていけさえすれば急成長できる可能性はあります。
ただ、厳しさの受け取り方や厳しさに対する耐性は人によって異なります。
上司の厳しさをパワハラと捉えて、精神的に負担に感じる人は少なからずいるでしょう。
今後を考えた場合、1つの会社に留まるのは必ずしも正解であるとはいえません。
どうしても上司のやり方に付いていけなければ、転職するという選択肢もあります。
合わない環境で無理をすると体調を崩します。
あくまでも、ついていけるなら付いていくスタンスでよいでしょう。
真面目に仕事に取り組む
仕事を覚える速度には個人差があります。
上司にとって問題なのは、仕事ができないことではありません。
どちらかといえば、部下の仕事に取り組む姿勢が悪いことを問題視します。
たとえ覚えが遅くても、後から努力次第でなんぼでも挽回できるからです。
- 分からない内容があっても質問しない
- 指示待ちが多い
- 報・連・相をしない
このような姿勢では、今後の成長が全く期待できないだけではなく、上司の責任も問われてしまいます。
多少不器用でもよいので、精一杯仕事に取り組む姿勢は見せるべきです。
ハキハキ返事やテキパキ行動
上司とて人間。
常に声が小さくて聞き取れず、行動ものんびりでは、流石にイライラします。
人間、本当にいつ爆発するか分かりません。
厳しくて性格的に真面目な上司ほど、沸点が低いので気をつけましょう。
本当に見捨てられると注意すらされなくなるので、自分に思い当たる節があれば早急に改善しましょう。
極端だと不審に思われるので、いつもの1割増しくらいからハキハキ返事とテキパキ行動を心がけてみてください。
報連相をこまめに信頼関係を築く
「厳しい上司に余計なことをいうとキレられそう。」
そんな気持ちで、できるだけ接したくない気持ちは分かります。
ですが、ミスを隠すなど基本的な報連相をしないことで、起こるリスクは非常に大きいといえます。
1つの報連相を怠ったばかりに、大きなトラブルに発展し、顧客の信頼を失う可能性もゼロではありません。
叱責を恐れ、必要なことを報告しない方がよっぽど上司の怒りを買うでしょう。
上司の立場からすると、多少叱られても報連相を細目におこなう部下の方が信頼できます。
- 分からないことは分からない
- 自分のミスは認めて、素直に報告と謝罪をする
誠実にコミュニケーションを取ることを意識すれば、どんどん信頼は上がっていきます。
上司が厳しくてうまく報連相ができない人は、下記の記事がおすすめです。
深く考えない
基本的に家にいる以外は、会社にいる時間がほどんどのはず。
上司と顔を合わせる時間は、家族や恋人に次ぐ長さといえます。
叱られたこと1つ1つに対して、気にしていたら本当にキリがありません。
「自分は無能なのでは・・・。」
「ミスばかりで嫌わてないかなぁ。」
考えれば考えるほど、自分に対する自信をなくし、仕事に対するモチベーションが低下します。
その結果、同じ失敗を繰り返して、さらに評価を落とします。
上司は叱責しても、ほとんどの場合、人格まで否定していません。
たとえ叱られても仕事のアドバイスと捉え、あまり深い入りしないようにしましょう。
本当に愛情?厳しい上司には感謝するべき?
成長のため、本気でぶつかってきてくれる上司こそ、あなたにとってメリットがあります。
甘やかす上司の下で働けば、確かに精神的には楽でしょう。
ただ、いつまでも上司に甘えられる状況は続きません。
数年もすれば、あなたが部下を引っ張る立場になります。
仕事の責任が上がり、自己判断する機会が多くなるほど、厳しく接してくれた上司のありがたみに気づけるでしょう。
ただし、明らかに考え方が合わない上司に限っては、無理に合わせる必要はありません。
自分の成長に繋がっているなら感謝する
上司の厳しい態度が、肯定的に捉えられない時もあるでしょう。
「あの時の厳しさのおかけで、今の仕事が問題なくこなせている。」
「多少の困難にも動じなくなった。」
このように、上司の厳しさが自分の成長に少しでも繋がっていると思うなら、素直に感謝しましょう。
叱られている内が花です。
年齢が上がるにつれて、本気で叱ってくれる人は少なくなります。
厳しい言葉を投げかけたら若い内の特権だと捉え、10年後・20年後の成長の糧にしましょう。
後からありがたみに気がつくことも
質問しても「自分で考えろの!」の一点張り。
口調も荒い。
少なからず、腹が立つことは何度もあったでしょう。
ただ、後々よく考えると、忙しくてもそれなりに対応してくれていたと思う節はありませんか?
- 答えは教えずとも、ヒントは教えてくれていた
- 話は意外にしっかり聞いてくれていた
- 細かい部分まで、指摘してくれた
厳しいながらも、実はしっかりアドバイスしてくれていることもあります。
厳しさの意味を考えると、後からありがたみに気づけるかもしれません。
自分に合っていない上司なら無理はしない
部下の立場だからという理由で、どんな上司にも無理に合わせる必要はありません。
理不尽なことばかりを要求する上司であれば、確実に距離を置くべきです。
合わない上司の感情に無理して付き合うと、自分の時間と心身の健康を搾取されます。
まとめ
部下の成長のため、全力で向き合ってくれる上司は貴重な存在です。
パワハラで訴えやすい世の中になり、以前ほど厳しい上司の数は少なくなったといえます。
リスクがありながらも、自分が壁になって、敢えて厳しい態度で接するのは部下を想ってのことでしょう。
一時の感情のみで上司の全てを決めつけず、厳しくする意図を一旦は考える必要があります。
その上で、上司のやり方にどうしてもついていけなければ、方向転換を考えるようにしましょう。