「仕事を早く辞めたいのに、本当に辞めていいのか分からない」
「今すぐ辞めたいのに、辞め方が分からない」
今の会社を辞めたいはずなのに、様々な理由から行動に移せない人は少なくありません。
長い時間を過ごす場所だからこそ不満を抱えて悩むより、早く会社を辞めて次のステップへ進むのも選択のひとつです。
本記事では、早く仕事を辞めたい人がスムーズに退職するためのポイントを解説していきます。
また、明日から会社に行かなくていい方法も併せてご紹介しますね。
会社を早く辞めたいならすぐ辞めるべき3つの理由
今の職場に満足していないなら、悩み続けるよりも辞める判断をした方がいいでしょう。
なぜなら、会社を辞めると決めて行動を起こした方があなたの人生にとってメリットが大きいからです。
具体的には、以下のメリットが挙げられます。
- 「早く辞めたい」と思っていると仕事に集中できないから
- メンタルや体調を崩したら本末転倒だから
- 「辞めたい」と思った時がタイミングだから
それぞれ、具体的に解説していきます。
「早く辞めたい」と思っていると仕事に集中できないから
「早く辞めたい」と思いながら仕事を続けると、業務への集中力が低下します。
仕事を辞めたいと思う原因は様々ですが、多く挙げられるものとしては
- 仕事が合っていない
- 人間関係が良くない
- 激務で休めない
など、仕事への不満を抱えている場合がほとんどです。
「職場の不満」についてのアンケート結果によると、第1位は「人間関係・雰囲気が悪い(147人)」でした。
引用元:Biz Hits
「仕事が嫌」だと思いながら勤務していると、些細な出来事にもイライラしたり、モチベーションが下がって効率が悪くなったりと、業務に集中できなくなってしまうのです。
集中力が欠けた状態が続くと、仕事でミスをして上司や同僚からの評価が下がってしまう恐れがあります。
周囲からの評価が得られないと、また「仕事が嫌になる」という悪循環に陥りやすいのです。
メンタルや体調を崩したら本末転倒だから
「仕事が嫌だ」というストレスを抱えたまま勤務していると、メンタル不調に陥る可能性も少なくありません。
このような状態が続くと、仕事への拒否反応が現れます。
- 吐き気やめまい
- 理由もなく泣いてしまう
- 夜眠れない
仕事に対する拒否反応が悪化すると、まったく働けなくなる場合もあります。
働いてお金を稼ぐ、スキルアップするなど、人生を充実させるために仕事をしているはずなのに、仕事が原因で体を壊してしまうのは本末転倒です。
もしすでに拒否反応が出ているのであれば、心身に影響が出る前に早めの退職をおすすめします。
「辞めたい」と思った時がタイミングだから
仕事を早く辞めたいと思っているなら、「辞めたい」と思った今が辞め時です。
もし、辞めたい気持ちの度合いが分からないのであれば、どのような点で「早く辞めたい」と感じているのか、切り分けて考えてみるといいでしょう。
- 仕事内容
- 給与・待遇面
- 人間関係
抱えている問題を自力で解決できるようであれば、仕事を辞めたいと悩み続けていないはずです。
会社へ相談しても改善する見込みがないのであれば、仕事を辞めるタイミングだと言えます。
反対に、辞めたくない理由も考えてみると、より自分の想いがハッキリします。
仕事を早く辞めたいときに使える退職理由3選
仕事を早く辞めるには、相応の退職理由が必要です。
早く仕事を辞めるために適した退職理由を3つ紹介します。
- 体調不良
- 家庭の事情
- 転職先が決まった
退職する理由が「仕事が嫌だから」では、会社側にも受け入れられません。
また、業務内容や人間関係への不満をそのまま退職理由にしてしまうと、引き止めにあってしまい退職が難航してしまう可能性があります。
会社側ではどうにもできず、引き止めにくい内容のイメージをつかみ、スムーズに退職手続きに進めるようにしましょう。
退職理由①体調不良
仕事を早く辞めるための真っ当な理由として「体調不良」が挙げられます。
無理して仕事を続けても、自分だけではなく周囲に迷惑をかける可能性が高いです。
- 体調が悪化して業務効率が下がる
- 病院に通う頻度が増える
- 周囲が気を使いがちになる
上記の事情であれば、会社は退職を受け入れるほかありません。
つまり、「体調不良」は立派な退職理由になり得るのです。
無職になりました。
今日高卒から10年間勤めた公務員を退職しました😌病気になって休職からの退職なので、辞めるまですごく苦しかったです。
お世話になった先輩たちから「元気でな!頑張れよ!」と沢山声をかけてもらって、自分は頑張ってたんだなと実感しました😌#プログラミング初心者#退職
— あいまる (@aimaru0508) February 9, 2023
ただし、体調不良を退職理由に挙げると、診断書の提出を求められる場合もあります。
退職時に診断書の提出義務があるかどうか、事前に就業規則を確認しておきましょう。
退職理由②家庭の事情
「家庭の事情」も、スムーズに退職しやすい理由のひとつです。
家庭の事情の例として挙げられるのは、以下の通りです。
- 結婚・出産
- 家族の介護
- 配偶者の転勤に伴う引っ越し
上記は個人の人生設計に関わる部分なので、会社側は口出ししにくい内容です。
とくにパートナーや子どもがいる場合は、影響を受けやすいのではないでしょうか。
家庭の事情により県外に引っ越すので3月いっぱいで退職なのですが、教職員や図書ボラの方からも惜しまれてちょっと嬉しくなっている自分がいる
— ぴろみさん@学校司書 (@piromisan) February 7, 2023
どのような事情があるのか、退職が仕方ない状況であるかを真摯に伝えるよう心がけましょう。
退職理由③転職先が決まった
仕事を早く辞めたいのであれば、「転職先が決まった」と打ち明けるのもひとつの手です。
たとえ嘘だったとしても、上司から引き止められなくなる可能性が高まります。
内定貰って転職先が決まり、上司に「退職したい」と伝えると引き止められる。
「給料上げる」
「希望部署へ異動」
「絶対辞めさせない」実は「退職したい」ではなく「○月○日に入社が決まった」と伝えた方が良い。
つまり退職交渉ではなく退職報告。
次が決定していると引きとめづらい。— おむすび@エージェントの裏話 (@daijobchange) February 18, 2023
退職理由の実例については、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧くださいね。
今の仕事を早く辞めたい人がすべき3ステップ
早く仕事を辞めるためには、しっかりと手順を踏みましょう。
具体的な3ステップは以下の通りです。
- すぐに退職を申し出る
- 転職活動を始める
- お金の手続きについて調べる
ステップ①就業規則を確認しすぐに退職を申し出る
仕事を辞める決意が固まったら、就業規則を確認し、退職の意思を伝えましょう。
民法上では、「退職日の2週間前までに申し出れば良い」と定められています。
ただし、退職には様々な手順が必要です。
- 引継ぎ
- 退社手続き
- 挨拶まわり
円満に退社したいなら、2~3か月の余裕をもって退職プランを立てましょう。
なぜ前もって退職の意思を伝えておくべきなのか、より詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
完全に退職するまでは意外と時間がかかるため、仕事を辞めると決めたら、すぐに上司に申し入れるようにしましょう。
ステップ②転職活動を始める
今の仕事を早く辞めるためには、余裕をもって転職活動を始める必要があります。
転職活動は新卒の就職活動とは異なり、求人が出る時期や選考のスケジュールがバラバラです。
そのため、自分で計画を立てて進めるのが一般的だといえます。
- 自己分析、キャリアプランを考える
- 転職先のリサーチ
- 履歴書や面接の準備
情報収集だけでもかなり時間がかかりますので、早い段階で転職活動をはじめておくことをおすすめします。
自分に合った会社を見逃さないよう、常に動ける準備をしておきましょう。
ステップ③お金の手続きについて調べる
今の会社をすぐにでも辞めたいなら、退職後のお金の手続きを調べておくのも重要です。
会社を辞めた後に必要なお金の手続きは以下の4つです。
- 失業保険の申請
- 住居確保給付金
- 職業訓練受講給付金
- 年金の免除申請
①失業保険の申請
「失業保険」は、退職した人が退職前の会社からもらっていた給与の5~8割を受け取れる制度です。
失業保険を受け取るためには、以下の条件があります。
- 就職する意思がある
- いつでも就職できる能力があるにもかかわらず職に就いていない
退職してもすぐに再就職する意思がない人や、ケガや病気などですぐに就職できない人は、失業保険が受け取れません。
また、申請のためにはハローワークで仕事を探す必要があります。
②住居確保給付金
「住居確保給付金」は、収入の減少により家賃が払えない人のため、または住居を確保するために自治体から支給される給付金です。
条件は自治体により異なるため、自分が住む地域の条件を確認し、必要に応じて利用しましょう。
③職業訓練受講給付金
「職業訓練受講給付金」は、お金をもらいながら希望する職業に就くためのスキルや技術を学べる制度です。
受け取るには、本人の収入や世帯全体の収入、融資資金など、7つの条件を満たす必要があります。
受講や給付金の手続きは、原則として住所を管轄するハローワークで行いますが、詳細は厚生労働省の以下のページでご確認くださいね。
④年金の免除申請
「年金の免除」は、文字通り年金を免除してもらえる制度です。
貯金や現在の所得によって申請が通る条件は変わりますが、退職後の収入に不安がある人は申請してみるのも良いでしょう。
早く辞めたいのに辞められない。即日退職する方法
どんな策を講じても辞められないときは、他者の力を借りるのもひとつの方法です。
ただし、自分だけで判断せずに最適な対応をとるようにしましょう。
- バックレるのはダメ
- 即日退職したいなら退職代行を利用しよう
バックレるのはダメ
会社が退職を認めないからといって、バックレるのは悪手だと言えます。
なぜなら、必要な手順を飛ばして会社に行かないと決めてしまうと様々なトラブルに発展する可能性が高くなるからです。
- 会社から何度も連絡がくる
- 家族や実家に連絡がいく
- 給与が支払われない可能性あり
たとえ従業員がバックレた場合であっても、会社側は働いた分の給与を支払う義務があります。
それでも、バックレたという罪悪感から、未払い給与の支払い要請ができないというケースも少なくありません。
トラブルに発展してしまうと、やるべき手順が増え、かかる時間も増えます。
退職が認められないからといって、くれぐれもバックレは避けるようにしましょう。
即日退職したいなら退職代行を利用しよう
バックレたいくらい即日退職したいなら、退職代行サービスも検討しましょう。
- もう会社に行かなくていい
- 退職処理をやってもらえる
- 有休消化の可能性が高まる
退職代行サービスは、会社の人と会わずに退職手続きが進められるので、今の職場環境に追い詰められている人には救いとなるサービスです。
ただし、弁護士法に抵触するやり方でサービス提供している業者もいるため、利用する前に信頼できる業者を見極めなければなりません。
当サイトでは、信頼できる退職代行サービスとして、「退職代行モームリ」、「退職代行ガーディアン」、「弁護士法人みやび」をおすすめしています。
退職代行モームリ | ・弁護士監修の適正業務 ・労働組合が運営している ・法務省に届け出た株式会社が業務を管理 |
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各サービス内容を吟味して、自分に合った業者を選ぶようにしましょう。
また、退職代行サービスについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
まとめ
本記事では、仕事を早く辞めたい人が知っておくべき会社の辞め方と、なかなか退職できない場合の対策を紹介しました。
今回、紹介した内容は以下の通りです。
- 早く仕事を辞めるには、退職理由を工夫する
- 上司には早めに退職を申し出る
- 前倒しで転職活動をはじめる
- 退職が認められなくてもバックレはNG
- 最終手段として、退職代行サービスを活用
本記事を参考に、もやもやと悩み続ける悪循環を断ち切り、自分が自分らしく働けるステージへと進みましょう。